企業において、yahooメールなどのフリーメールをメインで使用することはほとんどありません。しかし、アプリケーション利用時の登録や社内メールを転送してどこでも確認出来るようにと間接的に使用している方は多いのではないでしょうか。
今回は、yahooメールを使用する際にセキュリティを高める設定方法をお伝えします。
フリーメールアドレスの使用の懸念点
独自のドメインではなく、フリーメールアドレスを使用するにあたっては色々な懸念点があります。
「セキュリティ面が心配」という方がいらっしゃるかと思いますが、フリーメールのセキュリティのレベルは年々上がっており、ビジネスで使えない程ではないと考えています。
むしろ、ビジネスでフリーメールを使うにあたっての一番の懸念点は、「企業に受け入れられない場合がある」という点です。
具体的な理由としては、「経済的な負担」と「独自ドメインを取得する知識」、この二つのどちらか、もしくはどちらもが欠けているという判断をされてしまい、取引にマイナスの影響を与えることがあります。
多数の企業と取引がある場合は、独自のドメインを取得しておくことが、ほとんど必須と言えるかもしれません。
ただ、個人事業主の方の中にはフリーメールアドレスをメインのアドレスとして使用している方もいらっしゃるので、フリーメールが絶対にいけないというわけではありません。
使い分けられるように準備しておくことをおすすめいたします。
Yahooの迷惑メール対策ツール
メインのアドレスとして使わないとしてもフリーメールのアドレスを取得しておくと、色々と便利な場面もあります。
そこで大切なのは、正しい知識を持ち、可能な限りセキュリティを高める対策をしておくということです。
Yahooのメールに関しては次のような設定をすることが可能です。
迷惑メール対策
迷惑メールの報告機能や、フィルタ機能で自動的に迷惑メールフォルダへ移動するような設定が可能です。
さらに、送信元を判定して自動で振り分ける機能や受信拒否の設定も出来ます。
なりすましメール対策
アドレスや内容などを偽装し、あたかも別の個人や企業からメールが来ていると勘違いさせて情報を盗もうとする手法です。yahooメールにはその対策として、「なりすましメール拒否設定」があります。その設定を有効にすると、なりすましの疑いがあるメールを受信拒否することが出来ますが、メール転送サービスやメーリングリスト経由のメールがなりすましメールと判定されてしまう場合があるので、その場合は「救済リスト」に登録して受信が出来るようにしておく必要があります。
Yahooのメール以外のセキュリティ対策
ご紹介したメールの対策以外にもセキュリティを高めることが出来る機能をご紹介いたします。
シークレットID
Yahoo Japan IDやニックネームとは違う、ログイン時に使用するIDのことです。特にyahooメールを利用している場合、ドメインの前がそのままIDの場合があり、ログイン時の情報の半分が広く知られてしまっている状況になります。
そのような懸念がある場合は、ログイン時のみ使用するシークレットIDを設定し、セキュリティを高めることが出来ます。
ワンタイムパスワード
yahooにログインする際に、IDとパスワードだけではなく、「ワンタイムパスワードの認証」を追加することが出来ます。
ワンタイムパスワードの表示にはメールかアプリケーションのどちらかを準備しておく必要があり、毎回異なったパスワードを入力することでログインが可能になります。
まとめ
yahooメールなどのフリーメールを企業として使用することがあまり推奨されないことは事実です。
しかし、様々なシーンで便利に使えるフリーメールをサブアドレスとして使用する可能性は高いのではないでしょうか。
今回はyahooメールでのセキュリティ対策についてお伝えしましたが、適切な設定を行うことで、ユーザーの皆様が、より安全に、より便利に利用出来るようになることを願っております。
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