わざわざ銀行などに行かなくてもネット環境を利用して取引ができるインターネットバンキング。
現在利用されている方が増え続けています。
しかし、ネット環境を利用するということで危険性を心配してなかなか利用できないでいる方も多くいることも現状です。
今回は、インターネットバンキングを安心して利用できるようなセキュリティー対策についてご説明いたします。
インターネットバンキング利用時の危険性とは
インターネットバンキングサービスの提供にあたって、各行は強固なセキュリティ対策を行っています。
さらに、インターネットバンキング不正送金被害は、件数・被害額ともに2014年をピークに減少傾向。
しかし、減少傾向と言っても2018年上半期の発生件数は211件、被害額は約3億7,200万円となっており、まだまだ利用者による対策が必要です。
具体的に、インターネットバンキング(以下、ネットバンキング)利用時にどのような危険性があるのか見ていきましょう。
フィッシング詐欺による被害
フィッシング詐欺は、金融機関を装ったメールを送信し、利用者を本物そっくりな偽サイトに誘導します。
そこに入力された認証情報を悪用して、不正ログインするというものです。
バンキングマルウェアによる被害
メールの添付ファイルを開いたり、Webアクセスによって感染したりするもので、2017年から急増しています。
パソコンのソフトウェアの脆弱性を悪用したものが多く、企業の被害報告もあることから注意が必要です。
その種類はさまざまで、ユーザーがネットバンキングを使用するタイミングで動作し認証情報を盗むものや、ブラウザに偽の画面をかぶせて表示し、情報を詐取するもの、ユーザーの操作を乗っ取って不正送金を行うものなどがあります。
インターネットバンキング利用のメリット、デメリット
ネットバンキングのデメリットは、上記のようなネット上の脅威にさらされる可能性があることです。
一方、メリットもたくさんあるのです。
例えば、いちいち銀行に行かなくても、スマホやパソコンから24時間、残高や入出金明細の確認ができること。
さらに振り込み手続きも行うことができます(15時以降の振り込み手続きは翌営業日の振り込みになることが多いですが、最近では24時間即時振り込みサービスの拡大もされています)。
各種手数料が割安になる場合が多いのも、ネットバンキングを利用する大きなメリットと言えるでしょう。
インターネットバンキング利用時のセキュリティ対策
ネットバンキングを安心して利用するために、利用者ができるセキュリティ対策をご紹介します。
OSやソフトウェアを常に最新のものにアップデート
前述のように、パソコンの脆弱性を悪用したマルウェアも存在します。常に最新の状態にアップデートしておきましょう。
ウイルスソフトを導入
こちらもOSやソフトウェアと同様、アップデートを忘れずに行うことが重要です。
まとめ
不正送金などによる被害に遭ってしまった場合、利用者に重大な過失がなければ金融機関が補償してくれる場合が多いようです(補償条件等は各行によって異なりますのでご確認ください)。
しかし、対応が大変ですし、なにより不安ですよね。
ネットバンキングを安心して利用するためにも、
- 日ごろからセキュリティ意識を持って対策を行う
- 万が一被害に遭ってしまった場合はすぐに気が付き、金融機関や警察に通知する
これらを徹底することが大切です。
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