パソコンを選ぶ時、MacかWindowsを選ぶかの2択になるでしょう。
Macを選ぶ理由がデザイン性や使い勝手などがあるかと思いますが、セキュリティが安全だからという方もいるのではないでしょうか。極論、Macにはセキュリティは必要ないという話もあります。
今回、MacとWindowsのセキュリティについてまとめていきます。
MacとWindowsのどちらが安全か?
巷では、身代金ウイルスや、仮想通貨に関連する被害、HPが改ざんされてウイルスが入ったなどと様々なウイルス被害のニュースが出ています。
一般的に、Windowsはセキュリティソフトが入っていないと危ないからという認識はあるようですが、果たしてMacは安全でセキュリティ対策は不要なのでしょうか。
もちろん、答えはNOです。
Googleで「Mac マルウェア」などで検索するとかなりの数のヒット件数がでてきます。最近では「mshelper」というマルウェアが2018年5月頃に活発になりました。
これは、MacのCPU使用率を100%まで上げてしまうというもので、それだけでは被害が少ないようにも見えますが、裏でしているのは仮想通貨のマイニング。
つまり勝手に他人のMacを使ってお金稼ぎをしているということです。
もちろん、その感染したMacは悪意のある人と繋がってしまいます。
感染報告をしているTwitter情報
昔(それこそ10年前までは常日頃から)はMac安全神話がありました。
何故かと言うと、悪意を持ったユーザーやハッカー達は、市場に少ないMacに対して攻撃をするのは非効率で、圧倒的にWindowsのパソコンに攻撃したほうが効率的だったからです。
もちろん、過去も現在も7割強がWindowsシェアになりますが、単月の販売台数で比較するとMacの方が多いときも珍しくありません。
スターバックスやブルーボトルコーヒーなどオシャレなコーヒーショップを見てみてください。いかにMacが増えたか。。。
どんな危険性があるの?
これはWindowsと同様と考えて良さそうです。
セキュリティ被害は様々ですが、最近はコンピューターを壊すという目的に愉快犯的な傾向ではなく、金銭が目的の”ビジネス”寄りになっています。
先程の仮想通貨マイニングもそうですし、2017年に被害が多かったWanacryという身代金ウイルスなんて正にこの例に当ります。
なぜ金銭が目的のビジネス寄りになってきているかと言うと、例をお聞かせすると分かるかもしれません。
2018年8月現在のビットコインは1つあたり約80万円の価値があります。
この1ビットコインになるまでマイニングする電気代と比較すると、80万円は超えますし1台のパソコンでは処理速度が追いつかず何千日、何万日かかってしまいます。
ですので、仮想通貨マイニングを他のコンピューターでやらせて、時間や電気代を節約したいと考えるわけです。
ウイルス一つで勝手に儲けてくれる仕組みなんてある意味魅力ですよね(悪用厳禁)
Macのセキュリティ対策
Macを使う上で心がけておくべき対策をいくつかご紹介しましょう。
むやみにメールの添付ファイルを開かない
感染ルートの割合として多いのがメールの添付ファイルです。宛先が不明な場合は開かずにそのままゴミ箱に入れるのが賢明です。
- Mac ”dmg”
- Windows ”exe”
という名前の拡張子があるファイルは特に注意しましょう。
ソフトウェアのインストール形式のファイルですので意図しないソフトが入ってしまう可能性があります。
拡張子の見方
Windows
エクスプローラーを開いて「フォルダオプション」→「表示タブ」内の「登録されている拡張子は表示しない」のチェックを外せば、すべてのファイルが常に拡張子付きで表示されます。
Mac
「Finder」→「環境設定」の「詳細タブ」内に「すべてのファイルの拡張子を表示」にチェックを入れれば表示できます。
フリーWi-Fiには極力接続しない
最近は、カフェでも公共の場でも、ホテルでもフリーWi-Fiが増えてきました。
これ自体は良いことなのですが問題は同じ名前のフリーWi-Fiに意図しない接続をしてしまう事です。
パソコンでもスマホでも一度接続したことがあるWi-Fiには自動接続されますよね。そして、誰でもフリーWi-Fiと同じ名前のSSIDを作ることができてしまいます。
例えばスターバックスと同じ名前のSSIDを街なかで飛ばしてみると結構な確率で接続されてしまうのです。
これを悪用するとパソコンのインストール通信を傍聴できてしまうのです。簡単なので、素人でも少しの勉強でできてしまいます。
必ずパスワード付きの自分のWi-Fiを利用すること。これが簡単で手っ取り早い対策です。
OSを常に最新のものにアップデートする
Mac OSは常に最新の状態にしましょう。
攻撃者はOSの脆弱性を逆手に取ってウィルスを作成したり、コンピュータに侵入する方法を見つけます。
そうした脆弱性を修正するために行われているのがアップデートですので、時間がかかるからと言って後回しにせずにできるだけ最新の状態にしましょう。
Mac App Storeの「自動アップデート」を有効にしておくことをおすすめします。
ウイルス対策ソフトはやはり必要
結局は、MacでもWindowsでもセキュリティ対策が必要というわけです。
Mac安全神話は過去の話としてしまい、手っ取り早くインストールしてしまいましょう!
Macのおすすめ無料セキュリティソフト
無料でも有料でも優秀なセキュリティ対策ソフトはありますので、最後にいくつかご紹介します。
AVGアンチウィルスMac
AVGアンチウィルスMacは、ウィルスやスパイウェアを常時リアルタイムで検索してくれるだけではなく、アップデートも自動でしてくれます。
またMacを感染元とした、Windowsや他のモバイルデバイス(iOS / Android)へのウィルスの感染拡大を防ぐこともできます。
無料セキュリティソフトとしては比較的動作が軽く、広告もすくないことも魅力の一つです。
アバスト mac
世界186カ国で使用されており、4億以上のPC、モバイル機器がアバストによって保護されています。
実のところ、AVGもアバストも同じセキュリティエンジンになりつつあるのです。理由としては、2社の合併です。
形式的には、アバストがAVGを買収した流れになります。
両方共、利用料金が無料な上、ウィルス検知率も高いです。
Macのおすすめ有料セキュリティソフト
有料セキュリティ対策ソフトは、無料版よりもさらに充実したセキュリティ対策が施されます。
徹底的にウィルス対策をし、安全にMacを使いたい方は有料版を惜しみなく導入する事をオススメします。
eset
日本ではキャノンから提供されているセキュリティソフトで、多層防御機能により様々なサイバー攻撃に対応します。
動作が軽くスキャンしていることを感じさせないとの評判です。
「ウィルス検出率100%AWARD」を多数受賞し、日本でもセキュリティソフトに関する調査において、3年連続総合満足度No.1でした。
カスペルスキー
セキュリティ対策ソフトは第三者機関によって強さが比較されます。
そのうち80以上もの第3者評価機関において、1位獲得回数、テスト参加回数、TOP3ランクイン数を集計したところ、カスペルスキーカスペルスキーはトップです。
つまり他社と比較して圧倒的な強さを持つのがカスペルスキーです。
フルスキャンを実施した時は少々スペックを有しますが安全性という意味では優秀です。
まとめ
もし、セキュリティ対策でお困りのこと、ご相談したいことがございましたら、ティースリーまでお気軽にお問い合わせください。
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