企業向けのファイル共有サービスは、GoogleやAmazon始め有名なベンダーが数多くひしめき合っています。
価格、機能、性能など比較することは様々であるが、自社に最も合うサービス選びが大切です。
今回は6つのサービスを紹介します。
Egnyte「Egnyte Connect」
Egnyteが販売する「Egnyte Connect」は、スマートフォンやPCなど様々なデバイスから安全に社内ファイルにアクセスでき、社外のパートナーともファイルの共同作業が可能である。
特徴は、クラウドとオンプレミス(社内サーバー)のどちらのデータにもアクセスできるということである。Egnyteは、有料プランのみ提供する点では、他社のサービスと一線を画していことから、コンシューマー向けというより業務システム専用に考えられている。
Egnyte Connectは、コンテンツの作成や共同編集をストレージから切り離すことで、クラウドやオンプレミス、ハイブリッド環境などの保存場所に関係なく、特定のコンテンツで社員同士の共同作業を可能にする。
Egnyte Connectのアプリケーションプログラミングインタフェース(API)を使えば、「Amazon Web Services(AWS)」「Google Cloud Platform」「Microsoft Azure」「OpenStack」などのクラウド環境に蓄積したコンテンツの他、NetAppやDell EMC(旧EMC)によるネットワークストレージやMicrosoft「SharePoint」などによるオンプレミス内のコンテンツを統合管理可能。
企業は、暗号化機能や暗号鍵管理機能を使い、データを確実に保護できる。Egnyte Connectは「Office 365」「Google Document」といったオフィスアプリケーションのコンテンツのリアルタイム共同編集、タスクの割り当て、通知のタグ付け、「Jive」や「Slack」といったコラボレーションツールとの連携も可能。
Egnyte Connectは、3種類の料金プランと3段階のサポート体制を用意している。Egnyteからの直接購入に加え、パートナーやリセラーからの購入も可能。料金はユーザー数や機能によって異なる。15日間の無料トライアルも利用可能だ。
Google「G Suite Business」
Googleのクラウドベースのオフィススイート「G Suite Business」が含むEFSSツールの「Google Drive」(旧Google Drive for Work)は、ファイルやフォルダ、バックアップを無制限に保存ができる。
クライアントPCやタブレット、スマートフォン間でファイルを自動的に同期でき、電子署名サービス「DocuSign」などのサードパーティーアプリケーションとリアルタイムで連携する。管理コンソールからは、全ユーザーの管理や監査、調査報告などが可能。
Googleのeディスカバリ(電子情報開示)ツール「Google Vault」は、データ保持や訴訟/捜査のための記録保持など、大規模な企業にとっても魅力的な機能を備える。
Google Driveは前述の通りG Suite Businessに含まれているので、既にG Suite Businessを使用中の企業は恐らく自社のワークフローに容易に組み込むことができる。
G Suite Businessは、1ユーザー当たり月額1200円で利用可能だ。
Intralinks「Intralinks」
EFSSベンダーであるIntralinksの同名製品は、機密情報や閲覧者の限られる情報を外部のビジネスパートナーや顧客と共有する機能に特化し、コンテンツ中心の業務プロセスに重点を置いた製品。
Intralinksは、機密情報の漏えいを防止するためのIRM(Information Rights Management:情報権限管理)機能を備える。あらゆる場所に保存されたデータに対して、ファイル単位の強固なセキュリティや管理機能を提供。
「Microsoft Office」形式のファイルを閲覧・編集可能なオンラインツール「Office Online」と親和性が高い。ユーザーは、Intralinksのデータセンターから直接、Office Onlineのコンテンツの閲覧や編集が可能。
Intralinksの報告機能「ComplianceLink」を使えば、エネルギー関連事業や金融業など、各国政府の規制を厳しく受ける業界の企業にも、必要な監査データを自動的に配信できる。
Intralinksは、同製品を直接販売している。同製品のエディションは、「Pro」「Elite」「Virtual Data Room」の3つ。料金は、ライセンス形態によって異なる。最も人気が高いライセンス形態は、ストレージ容量に応じて1ユーザー当たりの月額料金を決めるもの。トライアルも利用可能で、試用期間はユーザー企業の要望に合わせて決める。
Microsoft「OneDrive for Business」
Microsoft「OneDrive for Business」
Microsoftの「OneDrive」に保存したファイルは、 デバイスの種類を問わず、どこからでも発見、共有、共同編集可能。Microsoftは、OneDriveのクライアントアプリケーションとモバイルアプリケーションの機能を継続的に更新している。
OneDriveは、Webブラウザから使用可能な上、WindowsやmacOS、Linuxなどのデスクトップ向けOS、Windows、Android、iOSなどのモバイルOSで稼働する。
OneDriveには、個人向けバージョンと、企業向けの「OneDrive for Business」がある。OneDriveは、Office 365の一部として利用できる。個人向けの基本プランでは、1ユーザー当たり5GBまでのストレージ利用が無料。OneDrive for Businessの場合、ストレージを1ユーザー当たり1TBまで利用できるプランが、月額540円。ストレージを無制限に利用できるプランは、月額1090円。Office 365のライセンスを含むプランは、月額1360円。
同製品は、30日間の無料トライアルを用意している。
Axway「Syncplicity」
フランス発の業務用クラウドサービスベンダーAxwayの「Axway Syncplicity」は、あらゆるコンテンツに任意のデバイスからアクセスできる。 Axway Syncplicityのユーザーは、モバイルデバイスから安全にファイル共有や共同編集ができる。同製品は、リアルタイムのドキュメント保護機能とバックアップ機能を備え、ネットワークファイル共有の代替手段としても利用可能だ。
Axway Syncplicityのエディションは、「Personal」「Business」「Enterprise」の3種類。
Personalエディションでは、1ユーザー当たり、ストレージを10GBまで無料で利用でき、100GB当たり年間60ドルで容量を追加することも可能。Businessエディションは、1ユーザー当たり年間60ドルで、最少ユーザー数は3ユーザー。Enterpriseエディションは、最少ユーザー数が25ユーザーで、クラウドやオンプレミス、ハイブリッドクラウド環境で利用できる。
BusinessエディションとEnterpriseエディションは、30日間の無料トライアルを用意している。
VMware AirWatch「VMware Content Locker」
VMware AirWatch「VMware Content Locker」
仮想化ベンダーVMwareの「VMware Content Locker」は、複数のリポジトリのコンテンツにクライアントPCやモバイルデバイスなどから安全にアクセスし、共同作業やファイル共有を可能にする。
VMware Content Lockerは「Self Service Portal」「Sync Client」「Remote File Storage(RFS)」などのコンポーネントで構成。同製品を使えば、ファイルの直接共有やタグ付け、コメント、メンバーの追加が可能。
Windows、iOS、AndroidなどのOSで稼働し、小規模から数十億ドル規模まで、あらゆる規模の幅広い業種の企業が利用している。
VMware Content Lockerは、オンプレミスやクラウドで利用可能だ。エディションは、「Standard」と「Advanced」の2種類。料金は、1デバイス当たり月額6.33ドルから、さまざまな価格オプションを用意している。
参考文献: itmedia [ビジネス向けファイル同期・共有ツール11製品を徹底比較]
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